
ベトナム
迷ったらまず候補に挙がる、最大の送出国
日本への送出しがもっとも多く、受入れの実績とノウハウが最も蓄積されている国です。手先が器用で作業の覚えが早く、製造や建設の現場で高く評価されてきました。日本国内に同郷のコミュニティが各地に形成されているため、休日の過ごし方や食材の入手に困りにくく、生活面の立ち上がりが早いという実務上の利点もあります。
人材の傾向
- 目標意識が高く、技能検定の合格率も安定している
- 家族への仕送りを目的とする人が多く、就労意欲が強い
- 同僚との横のつながりを重視し、集団での作業に適応しやすい
受け入れる際の配慮点
- 送出機関によって教育の質に差が出やすいため、提携先の見極めが重要
- 面子を重んじる文化があり、人前での叱責は避けたほうがよい
- 旧正月(テト)前後は帰省意識が高まる時期
日本語習得の傾向
漢字圏ではないため読み書きに時間がかかる一方、発音の習得は早く、会話は比較的短期間で通じるようになります。
主な出身地域
北部の紅河デルタ周辺と、中部のゲアン省・ハティン省などの農村部出身者が中心です。農作業や家業を手伝ってきた人が多く、体を使う仕事への抵抗が小さい傾向があります。都市部出身者は日本語学校での学習歴を持つ人の比率が高くなります。
宗教・食習慣
大乗仏教が広く根づいていますが、日常生活で強い制約はほとんどありません。食事のタブーがないため、社員食堂や懇親会で特別な配慮を要する場面は少なく、受入れの初期対応は9カ国のなかでも軽いほうです。
大切にされる行事
最大の行事は旧正月(テト)で、1月下旬から2月中旬にかけて帰省意識が高まります。帰国はしなくとも、この時期は家族との連絡が増え、心が母国に向きやすい期間です。繁忙期が重なる場合は、休暇の取り方を早めに話し合っておくと不満が残りません。
現地の出国手続き
政府の認定を受けた送出機関を通すことが必須で、求人ごとに当局への登録が必要です。手続きの型が確立しているため、9カ国のなかでは所要期間が読みやすい国です。
受入れを進めるうえでの工夫
実績が多い国だからこそ、送出機関ごとの差がそのまま人材の差になります。当組合では、本人が負担する手数料の額と日本語教育の実態を確認したうえで提携先を絞っています。同郷の先輩が国内にいる場合は、休日の孤立を防ぐ意味で紹介しておくと生活が落ち着きます。










